「生態系の保全とビオトープ」

2年生向けの科目「生態系の保全とビオトープ」では、生態系の仕組みや、生物多様性の価値、生態系サービス、生態系の保全について学びます。この科目が、今年から前期の科目になったため、授業の一環として棚田に行くことになりました。他に、二人の4年生が卒業研究用のイモリを捕まえるために参加し(二人とも棚田経験者)、1年生も3人参加しました。

棚田は自然に囲まれた中山間地にあり、山の水を直接利用し、大型機械が使えないため「作業の効率」の面では国内の平地に作られた真四角の田んぼや、外国の大規模な田んぼにはコスト面で太刀打ちできません。

長崎市大中尾棚田では、もう20年ほども前から「棚田オーナー制度」を開始し、棚田での米作りを「体験」として提供しています。そして長崎総合科学大学も、15年前からこのオーナー制度に参加しています。棚田での体験は、食料生産の現場を知ること、生産効率の差により維持が困難な生業があること、自然に囲まれた棚田の景観や空気を感じられることなど、様々な恵み(サービス)を受け取ることができます。

今年は大学で1枚の田を担当させてもらい、2時間ほどかけて手植えしました。苗を適量つかみ、泥に引かれた線に沿って、適当な間隔で、適当な深さに、浮き上がってこないように植える、というアナログな作業は最初は難しいのですが、やがてコツをつかみ早くできるようになります。

しかし農家の人の、早くて丁寧、正確な動きには到底及びません。それでも各自が担当箇所をやりきり、余裕のある人はもう一列やり、それぞれ達成感を得たようでした。棚田の手作り弁当を食べて帰りました。

今後、草取りから稲刈りまで、授業の受講生と他の参加希望者とともに活動し、最後はお米がメインのパーティを行います。